【参加者募集中】6/11『コレクションズ』ジョナサン・フランゼン
第4回読書会の課題本は『コレクションズ』ジョナサン・フランゼン
この読書会では「世界の文学」を読むと同時に「現代世界の文学」を読むというテーマ作品を選んでみました。この方向性は、古典化した作品ではなく、私たちの生きる同時代を読み解きたいとの想いによるものです。舞台が現代であれば理解しやすい面もあれば、複雑な現代だからこそ難しい面もあるかと思います。そしてこの二面性にこそ「今」の文学を読む面白さがあるのではないでしょうか。
第4回読書会で読む『コレクションズ』そんな面白さをまさに実感できる1冊です。舞台は現代アメリカ。テーマは家族。アメリカ中西部出身のランバート一家がそれぞれ抱える人生の幸福と苦悩を著者ジョナサン・フランゼンは鋭い文章で時系列を自由に動きながら丁寧に描き出します。今や年老いた保守的な両親、それぞれ成功をしながらも苦悩する三人の子供。家族同士で求めつつも苛立ちの中に立ち消える関係。一家の抱える問題は「修正」(corrections)されるのか…
小説の中で描かれる家族の姿は現代アメリカを反映しているだけでなく、私たちにも共感できる身近なテーマでもあるといえます。文学を通して何が見えてくるか、みなさんの様々な感想を寄せ合って探りましょう。
ジョナサン・フランゼン
Jonathan Franzen(1959-)
アメリカイリノイ州に生まれる。1998年に長篇The Twenty-Seventh City(未訳)でデビュー。92年のStrong Motion(未訳)を経て、2001年に発表した第3長篇『コレクションズ』で全米図書賞を受賞。2009年にの第4長篇『フリーダム』は昨年末日本語訳が刊行された また、2010年にはTIME誌の表紙を飾り話題となった。現役の作家としては10年ぶりの快挙であった。これまで表紙になった作家は、サリンジャー、ナボコフ、トニ・モリソン、ジョージ・オーウェル、ジョン・アップダイク、そしてフランゼンの10年前に表紙となったスティーヴン・キングなどの名が並ぶ。現代アメリカを鋭く描く作家として今後の活躍も期待される。
★日程:6月11日
★時間:17:00~
★場所:西南学院大学1号館716教室
未読で、見学のみでも構いません
ご参加お待ちしております。
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